Marty Cook Group / Jim Pepper/マーティ･クック･グループ / ジム・ペッパー Red, White, Black & Blue (ジャズLP)

ジム・ペッパーは1992年に亡くなりましたが、晩年、まるで自分の死期を悟っていたかのように数多くのレコーディングを残しました。これは87年のミュンヘン録音。トロンボーン奏者マーティ・クックが、当時、半レギュラー的に活動していたマル・ウォルドロン・カルテット（ペッパーを含む）を丸ごとサイドメンに迎えた作品です。内容は非常にレベルが高く、未発表に終わっていたことが信じられません。クックは殆どの曲を手がけており、ひとくせあるメロディが、彼やペッパー、ウォルドロンといった個性派によって表現されていく快感は、ジャズを聴きこんだすべてのファンに伝わることでしょう。70年代ENJAレコードの熱いスピリットが蘇ったかのような、ハードボイルドそのもののサウンドです。