Brad Leali-Claus Raible Quartet/ブラッド・レアリ-クラウス・ライブル・カルテット D.A.'S Time

スイング、バップ、ブルースを三本柱に据えたジャーマン・ジャズ・ピアニスト、クラウス・ライブルは、不惑の正攻法プレイと言いましょうか、古典的スタイルのジャズに全身全霊を捧げています。エリントン、ベイシーといった王道ビッグバンドのジャズに心酔した後、ニューヨークで3年過ごす間、バリー・ハリスから直にパウエルをはじめとしてバップの薫陶を受けたクラウスは、ベイシー楽団のソリストのブラッド・レアリと出会い、以来親密に共演を続けてきました。レアリのアルト・スタイルは、いわゆる中間派系ブラック・アルトのリリカル指向と、疾走感や目まぐるしいコード・チェンジよりもマイルドなメロディの快楽を指向するというように、まるで50年代ハードバップの成熟期の縮図のよう。あの頃のどこかのナイトクラブへタイムスリップしたような気分に浸れるかも。 ジャズ輸入盤CD