Pierluigi Caracciolo/ピエルイジ･カラチオーロ Welcome In My Heart

パナスタジオというイタリアの新レーベルから、メインストリーム系の良作が届きました。全員無名ですが、編成はギターとアルト･サックスを中心としたクインテット。サックス奏者が曲によってフルートやソプラノに持ち替えます。曲想は60年代ソウル･ジャズの香りをもったブルースから、モーダルな急速調のナンバー、スタンダードのコード進行を借りたビバップ･チューンが並び、さらに流麗なメロディが素晴らしいコンテンポラリーなセンスをもった自作曲も収録。派手さはありませんが、どの演奏も、確かな質感を感じさせ、クオリティの高さを実感させてくれる1枚です。リーダーはピエルイジ･カラチオーロ(g)を筆頭に、フランチェスコ･ナストロ(p)、アルフォンソ･デイッダ(as,fl,ss)の3人は今後も見逃せない才能です。