Hella/ヘラ Tee Mit Sahne

ドイツでかなり話題の若者ばかりのクインテットのアルバム。ブックレットの写真ではみんな少年に見えるのに、演奏はとてもこなれているので感動的。トランペットは、時にドン・チェリーのように漂い、時にケニー・ドーハムのようにレイドバックのノリが面白いヘンツェ。ただものではないです。サックスは、ウォーン・マーシュとウェイン・ショーターとムードテナーが同居するようなフォルブレヒト。オリジナル曲だけでアピールしています。トリスターノ派もモードもハードバップもフリージャズも、北欧エレクトロ系も、エスノもなんでも吸収しているフシがあります。21世紀の若者は、自分のアイドルに近づくべく努力する、というんじゃないですね。ジャズの歴史的トレンドを一般教養として吸収し、タイプを限らず多くのジャズ・ジャイアンツの手法を吸収することをしてないと、このエクレクティックな面白みは出せないと思います。 ジャズ輸入盤CD