Peter Leitch Trio/ピーター・ライチ・トリオ On A Misty Night

シンプルなメロディ・ラインを歌わせるのがうまいピーター・ライチがCriss Crossで残した最初のアルバム。編成がギター・トリオということもあって、彼の魅力が堪能できる。オーソドックスなジャズ・ギタリストがなかなか育たなかった時期、ライチは数少ない有望な存在だった。そんなことをいまに伝えているのがこのアルバム。達者なコードワークはバーニー・ケッセルの再来を思わせる。そしてなによりスタンダードやジャズ・オリジナルに対する解釈が、自然でいてかつ個性に溢れている。