Chet Baker Trio/チェット･ベイカー･トリオ Chet'S Choice

チェット・ベイカーは最後の10年ほどで膨大な吹き込みを残した。これもそんな時期の1枚で、玉石混交の作品群にあって、いまだ輝きを失っていない。ギターとベースのトリオ編成がよかったのだろう。この時期のチェットはしっとりとした演奏を好んで披露していた。それゆえ、ビートを強調したくなかったようだ。共演する機会の多かったフィリップ・カテリーンとの絡みも好ましい。彼のギターだからそこベイカーのトランペットとボーカルも映えたのである。