Giancarlo Tossani Synapser/ジアンカルロ・トッサーニ・シナプス Coherent Deformation

ジアンカルロ・トッサーニ率いるSynapserによる、9006番に続くアルバムです。前作ではアコースティック・ジャズの最先端を聴かせてくれた彼らですが、この作品ではエレクトロニクスを大胆に導入。ヒップ・ホップやテクノ、クラブ・ミュージックへの接近も感じさせてくれます。アルト・サックス、クラリネット、バス・クラリネットを使い分けるアキーレ・スッチ(1971年生まれ)のプレイはまるで水を得た魚のようで、トッサーニとの共演を本当に楽しんでいることが伝わります。もちろんトッサーニも圧倒的なテクニックで弾きまくっています。どの曲も意表をつく展開に驚かされますが、(6)はSynapserの冒険的な一面が最も良く出たパフォーマンスといえましょう。