MANEL CAMP & MATTHEW SIMON/マニュエル・キャンプ　＆　マシュー・サイモン ROSEBUD

新人アーティストの紹介を中心としてFresh Sound New Talentには珍しいベテラン・ミュージシャンの登場です。ピアニストのマネル・キャンプは1970年にバルセロナでプロ入りし、主にジャズ・ロック～フュージョン畑で活動してきました。しかし80年代からアコースティック・ジャズに方向を転換し、今は映画音楽の大家としても知られています。このアルバムもバンド名が示すとおり、痛快なアコースティック・ジャズを全面的に展開した1枚です。しかし、ドラムスの替わりにパーカッションを起用していることでもわかるように、ラテン色も強調されています。往年のホレス・シルバーの音作りを、より現代的にしたものといえばいいでしょうか。マシュー・サイモンのトランぺットも鮮やかです。