Claudio Farinone/ Plays Ralph Towner

アコースティック・ギターとアコースティック・ピアノの名手で、伝説のグループ'オレゴン'でも活躍。ECMレーベルに数多くの名盤を残す巨匠がラルフ・タウナーです。あまりにも独創的な音楽性の持ち主のため、とかく孤高の存在と捉えられがちなところもありますが、このクラウディオ・ファリノーネは古くからタウナーに傾倒し、自身のスタイルを磨き上げてきた鬼才です。このアルバムでは、タウナーが用いたアレンジをそのままに、11曲のタウナー・ナンバーと、タウナーが敬愛するビル・エバンスの(11)を演奏しています。8弦ギターとバリトン・ギターで表現される世界はどこまでも美しく、ECMのクールな音作りとは一味異なるabeatの暖かい録音も、内容の素晴らしさに貢献しています。