Carlo Actis Dato/カルロ・アクティス・ダート Ankara Twist'

親日家としても知られるカルロ・アクティス・ダート。日本では佐藤允彦や梅津和時らと共演し、圧倒的なフリー・インプロビゼーションを繰り広げました。このアルバムは彼のレギュラー・ユニットが残した1枚で、フリー・ジャズというよりは、メインストリーム・ジャズの王道をいくような内容。メロディ、リズム、アレンジがくっきりしており、カルロ独特のユーモアも利いています。1曲あたりの時間は短めですが、その間にエネルギーが凝縮されているといっていいでしょう。カルロは3つの楽器を使い分けますが、圧巻は重低音で迫るバリトン・サックス。軽やかなリズムと、バリトンの厚い音色が見事にかみ合いながら、存分に楽しませてくれます。