Bob Degen/Harvie Swartz/ボブ・ディーゲン / ハーヴィー・シュワルツ Chartreuse

デュオ･アルバムに傑作が多いのもEnjaの特徴です。ピアノとベースのコンビに限っても、ウォルター･ノリスとアラダー･ペゲ、山下洋輔とアデルバルド･ロイディンガー、トミー･フラナガンとジョージ･ムラーツなど数多いですが、ボブ･ディーゲンとハービー･シュワルツ(現在はハービー･Sと名乗っています)の組み合わせも忘れてはいけません。録音当時、ふたりはまだ決して有名な存在ではありませんでした。が、この演奏を聴けば彼らが大成したのは当然だと誰もが思うことでしょう。恐ろしいほど密度の濃いインタープレイが展開されているのです。そのテンションはバラードでも落ちることがなく、逆にますます大きなスリルを感じさせてくれます。未発表曲(8)も大変な熱演です。