Ryan Meagher/ライアン・マー Atroefy

ジャズの未来を予言するFresh Sound New Talentらしい、疾走感溢れるコンテンポラリー・ジャズです。カート・ローゼンウィンケル、ベン・モンダー、ピーター・バーンスタインなど、一流ギタリストに師事。16歳でウィントン・マルサリスと共演、サンディエゴ州立大学を卒業してからは西海岸で活動を続け、現在はブルックリン在住というライアン・マー。これがはじめてのリーダー作ですが、まず初録音と思えない完成度と多彩な内容に圧倒されます。ロックやポップスの要素も消化した曲作りのセンスもさることながら、卓越したジャズ・ギターの演奏技術にも注目させられます。ロレン・スティルマン、マット・レンジという2人のサックス奏者(曲によってクラリネットも演奏)をフィーチャー、ピアノレス・ユニットらしい空間的な広がりをもったグルーブ感をもった演奏で、ぐいぐいと引っ張ります。曲解説も本人が執筆、21世紀のジャズを担う前途有望なギタリストとして、今後も目が離せません。 ジャズ輸入盤CD