David 'Fathead' Newman/デビッド・ファットヘッド・ニューマン Diamondhead

なんと懐かしい曲調でしょうか、1曲目｢ダイアモンドヘッド｣。60年代前期のジャズ・ロック時代の空気感!　みんながヒップであるために趣向を凝らしたあの時代。今このノスタルジックなジャズ・ロック・スタイルをやって様になるのは当時体で経験した者のみでしょう。今や大御所となったファットヘッド・ニューマン、シダー・ウォルトン、カーティス・フラーは3人ともあの頃に戻って同窓会気分なのでしょうか。40年以上の仲間3人衆ですもん!　｢シダーのブルース｣｢マイ・フル・ハウス｣もその路線。｢イッツ・ユー・オア・ノーワン｣ともなるとブルーノート1500番台末期の音でしょうか。スタンダード、ビリー・ジョエルと繋いで堂々としていられるのも大御所の証明でしょう。淡々とした中に、名職人の技巧がさりげなく挟み込まれています。 ジャズ輸入盤CD