Adrian Mears/アドリアン・メアーズ All For One

TCBからも作品を出している人気トロンボーン奏者、アドリアン･メアーズ(1969年生まれ)がENJAに残した力作です。オーストリア出身の彼はシドニーのジャズ界で名をあげた後、92年にドイツのミュンヘンに渡り、卓越したトロンボーン･テクニックと作編曲で、たちまちヨーロッパ･ジャズ･シーンをリードする存在になりました。このアルバムは2種類の編成で構成されており、プレイと譜面の両方におけるアドリアンの才能を味わうことができます。深い表現力、抜群のスイング感は世界の現役トロンボーン奏者中、文句なしにトップに位置するものでしょう。カルテットではアントニオ･ファラオ、アンサンブルではウォルター･ラングと、今をときめく2大ピアニストのプレイが聴けるのも嬉しいですね。