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コラム

名門レーベルに数多くの名盤を残すクリフォード・ジョーダン

クリフォード・ジョーダン(Clifford Jordan、1931年9月2日 – 1993年3月27日)

マックス・ローチやチャールズ・ミンガスらのバンド、のR&Bのバンドにも参加するなど腕を磨き、Blue NoteやRiversideなど多くのレーベルに数多くの名盤を残しました。

 

チャールズ・ミンガス・セクステットの一員となりエリック・ドルフィーなどとヨーロッパで演奏してた後、リーダーとして活動しましたが、ミンガスが当時取り入れていたフリー・ジャズ的な要素を含む、アヴァンギャルド・ジャズに対して影響力を持たなかったため、あまり注目されることはありませんでした。

しかし、信頼すべき技術を持った演奏家ではあることは変わらず、何度かヨーロッパで演奏ツアーを行ない、サイドマンとしてリー・モーガンなどの録音に参加したり、1974年から1975年まではシダー・ウォルトン主宰のカルテットに加入していました。

最晩年には自身でビッグバンドを率いて、ニューヨークのジャズ・クラブなどで演奏していました。

 

今回はそんなジャズ・サクソフォーン奏者、クリフォード・ジョーダンの作品をご紹介していきます。

目次

ドーハム、ウォルトンも参加したハード・バップ・テナーの傑作集


 

Spellbound / Starting / Bearcat

ドーハム、ウォルトンも参加したハード・バップ・テナーの傑作集

50年代ハード・バップを代表するサックス奏者、クリフォード・ジョーダン。ホレス・シルバーのバンドで頭角を現し、60年代にはチャールズ・ミンガスやマックス・ローチのバンドでも活動しました。これは彼の代表的リーダー作である「Spellbound」、「Starting Time」、「Bearcat」を収めた2枚組CD。録音当時、ジャズ界の一部ではモード・ジャズやフリー・ジャズのような新傾向が話題を呼んでいましたが、ジョーダンはケニー・ドーハム、シダー・ウォルトンなど気の合う仲間たちと、ハード・バップの心意気を示すかのようなプレイで気を吐いています。ウォルトン作「Mosaic」は有名なジャズ・メッセンジャーズ版に先立つ、これが正真正銘の初演です。

ジョーダンがバラードを中心に演奏する


Royal Ballads

ジョーダンがバラードを中心に演奏する

ハード・バップ・ファンならずとも見逃せない快作がこのアルバム。1950年代にBlue Noteで優れたアルバムを残していた彼が、本作を吹き込んだ時期に再び素晴らしいアルバムをいくつか残すようになった。その代表的なものが、バラードをテーマにしたこの作品。どちらかといえばソニー・ロリンズばりの豪快なプレイに特徴のある彼が、ここではしっとりとした味わいを聴かせてくれる。こんなに情感に溢れた演奏は、いい形で年輪を積み重ねたひとにしかできない。

ハード・バップへの愛に溢れた、ソウルフルな熱演


 

Clifford Jordan Meets Klaus Weiss

ハード・バップへの愛に溢れた、ソウルフルな熱演

50年代のハード・バップ黄金時代にデビュー。ホレス・シルバー、マックス・ローチ、チャールズ・ミンガスらのバンドで腕を磨き、自らもBlue NoteやRiversideに数多くの名盤を残すクリフォード・ジョーダン。彼の晩年を代表するアルバムが、この1枚です。ジョーダンと共にリーダーを務めるのは、ヨーロッパ・ジャズ界きってのグルーヴィなドラマー、クラウス・ヴァイス。50年代の黒人ドラマーを徹底的に研究、ハード・バップに激しく傾倒する彼のプレイはここでも小気味よくバンドをドライブさせています。ジョーダンの滑らかな音色、憂いのあるバップ・フレーズは往年とまったく変わらないエネルギーに満ちています。ヨーロッパのジャズメンとの交流が見事に結実した快作といえましょう。

ハード・バップの醍醐味に溢れた発掘音源


Swiss Radio Days Jazz Live Trio Concert Series, Vol.32

ハード・バップの醍醐味に溢れた発掘音源

音質良好のライブ音源をリリースする当シリーズも、これが第32弾。今回はヨーロッパととりわけゆかりの深い人気ミュージシャンたちのカップリングです。冒頭は1971年のサヒブ・シハブ。ケニー・クラーク=フランシー・ボラーン楽団在籍中の、貴重なワン・ホーン・プレイです。深みのあるバリトン・サックスの音は、まさに絶品。(3)(4)はアート・ファーマーの1977年の演奏。フュージョン的なレコーディングを行なっていた頃ですが、当ライブではハード・バップ・スピリットが炸裂しています。最後の3曲は、クリフォード・ジョーダンの1970年のパフォーマンス。名盤「イン・ザ・ワールド」とほぼ同時期の、熱の入ったパフォーマンスが聴けます。

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