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コラム

何百を超えるレコーディングにパーカッションとして参加したドン・アライアス

ドン・アライアス(Don Alias、1939年12月25日 – 2006年3月29日)

マイルス・デイヴィスやデイヴィッド・サンボーンとの共演で有名な彼ですが、ウェザー・リポートやジャコ・パストリアスともジャズ・パーカッション奏者としてレコーディングに参加しています。
他にもジョニ・ミッチェルやハービー・ハンコック、ブレッカー・ブラザーズなど何百を超える作品をパーカッションとして演奏しました。
1970年代にはスティーヴ・グロスマン、ジーン・パーラと共に「ストーン・アライアンス」を結成し、日本では1990年代に澄淳子との共作アルバム『恋のバカンス』を発表したことで知られています。
ドラマーとしての技術は高く有名でしたが、それ以上にコンガ奏者としての方が広く知れ渡っていました。
今回は彼の命日にちなみ、ジャズエールおすすめの貴重な参加作品をご紹介します。

目次

天才ベーシスト、ジャコとの貴重な音源


Holiday For Pans Comprehensive Brand New Edition

ジャコの世界的権威松下佳男(元ADLIB編集長)による渾身のミックス

ジャコ・パストリアス生誕50年(12月1日)を記念して、生涯たった3枚しか残せなかったオリジナル・アルバムの1枚が、7年前に、オノ・セイゲンが実にカッコ良く、おしゃれにミックスしてくれました。その当時何やらヤッカミ半分で、変な噂が飛び交いました。そこで、その噂を払拭すべく、ホリディ・フォー・パンズの真実ともいうべく無編集の3枚組みBOXセット(SSCD-8100)を限定で発売させて頂きました。その時、この無編集から「君は、オノ・セイゲンやケニー・ジャッケルを越えられるか」と同時企画をしました。そのグランプリともいうべき作品がこれ! 解説: 松下佳男 国内盤CD

人気グループ・ウェザーリポートに参加した1枚


 

Black Market(180Gram)

ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの2人が中心になり、1970年に結成されたエレクトリック系サウンドをメインとしたアメリカのジャズ、フュージョン・グループ”ウェザーリポート”の1976年の1枚。1975年に自身のソロ・デビュー・アルバムを発表したばかりのジャコ・パストリアスが、翌年に当アルバムの制作後半から参加し、「バーバリー・コースト」を提供した。また、アルバム全体でファンク・ジャム・セッションが繰り広げられていて、よりオリエンタルなメロディー・ラインへと変わっていった。これをきっかけに、1976年のモントルー・ジャズ・フェスティバルへの出演なども含めて、ウェザー・リポートが頂点の時期を迎え始めることとなった。

パット・メセニー・グループとギル・エヴァンス・オーケストラに所属していたジャズ・ベーシスト兼トランペッターの1枚


 

Beyond Words

パット・メセニー・グループとギル・エヴァンス・オーケストラに所属していたことで知られるアメリカのジャズ・ベーシスト兼トランペッター、マーク・イーガンの1枚。1980年までパット・メセニー・グループの一員であったが、その後、グループのドラマー、ダニー・ゴットリーブと共に、フュージョン・バンド、エレメンツを始動し、サックスのビル・エヴァンスとキーボードのクリフォード・カーターがバンドにバンドに参加した。1980年代から1990年代にかけて、レコーディングやツアーを積極的に行い、ギル・エヴァンス・オーケストラの一員でもあったが、その際に録音された作品。

 

ロックスターとも共演したフランク・ストラッゼリと共演した1作


 

Strazzatonic

惜しまれつつ他界した万能のピアニスト、ストラッゼリの代表作3作品をカップリング

レッド・ミッチェル、ハロルド・ランド等のジャズ・ミュージシャンからエルヴィス・プレスリーのようなロック・スターとの共演も経験。万能のピアニストがフランク・ストラッゼリです。2014年に惜しくも亡くなりましたが、この作品は彼の代表作である「Taurus」「Frames」「After The Rain」の3作品をカップリングした2枚組CD。ここでのストラッゼリは主にフェンダー・ローズを弾いていますが、そのまろやかな響きも絶品。全曲を自作で占めるなど、作曲家としての才能もフルに発揮しており、さらにフランク・ロソリーノ、ボビー・シューなどサイドメンも充実していて、文句なしの内容です。

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