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コラム

朝ドラでも話題!ブギウギを聴く

現在朝ドラなどで話題の癖になる聴き心地 “ブギウギ”!

ブギウギとは、1920年代後期にシカゴで流行したピアノによるジャズのブルース演奏スタイルの一種で、時代の変遷とともにカントリーやロックなど他ジャンル、他楽器でも取り入れられるようになりました。またスウィングやシャッフルのリズムによる反復フレーズでつい口ずさんでしまいます。

日本では1948年(昭和23)に朝ドラ『ブギウギ』のモデルともなっている”笠置シヅ子”の「東京ブギウギ」が発売され、明るく開放的なリズムや舞台上をダイナミックに動き回りながら歌い踊るパフォーマンスで、当時大きな反響を呼び、その後の一連のブギウギ作品と共に一世を風靡しました。

今回はジャズエール一押しのブギが聴ける作品をご紹介します!

目次

21世紀ブギウギ・ブームの熱狂を伝えるライブ盤


 

Bob Seeley / Lluis Coloma / August Tharrats / David Giorcelli/ボブ・シーリー / ルイス・コロマ / アウグスト・サラッツ / ダビ・ギオ

Campi Qui Boogie! – 1Er Festival Internacional De Boogie Woogie

ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツが今、熱中している音楽こそブギウギです。レ・フレールやアクセル・ツヴィンゲンベルガーの活躍も華やかですね。このアルバムも現代のブギウギ・リバイバルを象徴する一枚といえましょうか。ボブ・シーリールイス・コロマ、アウグスト・サラッツ、ダビ・ギオチェッリという、ヨーロッパ・ブギウギ四天王というべきメンバーがバルセロナのホテルに集まり、熱狂的なセッションを繰り広げた記録なのです。各ミュージシャンをフィーチャーしたナンバーも魅力ですが、最もエキサイティングなのは、複数のピアニストが弾きまくるブギ・ウギ・バトル。ブルースやロックのファンにもぜひ聴いてほしい、熱狂的なパフォーマンスといえましょう。

今、ブギ・ウギ、ラグタイムが新しい。レ・フレールの好敵手が欧州より登場


 

Lluis Coloma/ルイス・コロマ

Rockin’ My Blues In Chicago

日本でもレ・フレールの活躍で20世紀初頭のピアノ音楽が注目されていますが、このルイス・コロマもラグタイム、ブギ・ウギ、ストライド・ピアノを継承・発展しているひとりです。1973年バルセロナに生まれ、ジェリー・リー・ルイスやアラン・プライス等のロックを聴いてピアノに開眼。時代をさかのぼり、こうしたピアノ・スタイルで演奏するようになりました。このアルバムは念願かなってのシカゴ録音で、大定番の(6)、(12)のほか、ビッグ・メイシオ、ミード・ルクス・ルイス、パイントップ・スミス、ジミー・ヤンシー等のオリジナル曲もプレイ。100年近く前のブラック・ミュージックを新鮮に蘇らせるジュイースのテクニックと素晴らしい音楽性に酔うことができます。

2010年代のブギウギを表現した、ハッピーでスウィンギーな1枚


Lluis Coloma Trio/ルイス・コロマ・トリオ

Boogie Wins Again

1973年、バルセロナ生まれ。ヨーロッパにおけるブギウギ~ブルース~スウィング・リヴァイヴァルの中心人物がルイス・コロマです。ジェリー・リー・ルイスやアラン・プライスなどロック系アーティストを通じてピアノやオルガンに出会い、原点をたどるうちに、ルーツ・ミュージックの魅力にとりつかれました。このアルバムは、「スペイン風ブギウギ」を表現した彼ならではの内容で、パルマ(手拍子)やカホン等のフラメンコ・サウンドと、コロマの躍動的なピアノ&オルガンが見事に融合しています。

優れた才能とユニークな個性。幻の美人弾き語りを知る唯一のアルバム


 

Norma Douglas/ノーマ・ダグラス

The Dynamic Miss Douglas

迫力あるピアノと躍動感溢れる歌で知られる幻の弾き語り、ノーマ・ダグラスのデビュー作です。7人姉妹の末っ子に生まれ、ロチェスターにあるイーストマン音楽学校でクラシックを学んだ彼女は、その後ショウビズの世界に転進。1955年にはミュージカル「Hear!Hear!」で起用され、本作録音のチャンスを獲得したようです。1956年、ニューヨークで録音されたこのアルバムは、自ら編曲も用意、ジャジーなセクステットを率いて、ダイナミックな歌&ピアノを聴かせます。クラシック、ブギウギ、ディキシーランドまで、あらゆる要素を自由自在に駆使したスタイルは圧巻。女性ボーカル・ファンには見逃せない1枚でしょう。

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