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コラム

3月7日の本日は、誕生日を迎えた
二人のジャズ・アーティストを取り上げます

マティアス・バーグマン (Matthias Bergmann 1972年3月7日 – )

自身のクインテットやポール・ヘラーとのバンド、ジャズ・オーケストラなど多くの場所で活躍しています。

近年は教鞭も取るなど、活動目まぐるしいです!

 

ナット・ゴネラ (Nat Gonella 1908年3月7日 – 1998年8月6日)

英国のジャズ・トランペッターで、ビリー コットンやリュー・ストーンとダンス・バンドでも活躍しました。

1度引退もボーカリストとして復帰し、長く活動しました。

 

奇しくもトランぺッターの二人。

今日聴くに相応しい彼らの作品をご紹介します。

目次

マティアス・バーグマン:2 1/2 Concerti For Small Ensemble
知性派ギタリストが、作曲・編曲でも100%の才能発揮

 

 


セバスチャン・ボーレン・セクステット / 2 1/2 Concerti For Small Ensemble

注目の知性派ギタリスト、Sebastian Bohlen(1986年生まれ)が音楽家としてのすべてを、このアルバムに注ぎ込みました。その卓越したギター・プレイはもちろんのこと、作曲家としてのメロディ・センス、編曲家としての構成力、それがこの「コンチェルト」にこめられているのです。しかし単なるクラシック風作品ではなく、ジャズならではの即興やグルーブ感を忘れていないのがBohlenの良いところ。当アルバムを聴いて、現代ヨーロッパ・ジャズの面白さを再認識するファンも多いのではないでしょうか。演奏に没頭する彼を捉えた白黒のジャケット写真も、実にムードがありますね。サイドメンではStefan Schmid のサックスとクラリネットが抜群です。

マティアス・バーグマン:Shades Of Silence
欧州系マルチリードの「粋」な音を味わいたい人におすすめ!

 


フランソワ・ドゥ・リボーピエール・トリオ & カルテット / Shades Of Silence

スイスの若手マルチ・リード奏者、フランソワ・ドゥ・リボーピエールの初アルバムです。フランソワは1972年生まれですから今どき珍しく奥手のアルバム・デビューです。しかし名門TCBから発売と聴けば俄然気になることでしょう。オリジナル・メロディの旨味、それとあいまった成熟した語り口があります。冒頭のカリプソ・タッチのメロディには痺れますね! ちょっと甘口気味のロリンズ系のテナーの語り口とたとえてみたい気分。クラリネットに持ち替えての2曲目ではロルフ・キューンが気取って口説いているようなオツなフィーリング(!?)。ソプラノ・サックスによる4曲目はロマンティック・メロディだけではなく、さりげないビブラートの付け方に欧州タイプの粋なフィーリングを味わうことになるでしょう。ピアノレス・コンボですが、色彩感と深みの両方を兼ね備えた豊かな響きや、繊細なニュアンスに富んだ優れた音模様を満喫できます。

マティアス・バーグマン:Time To Change
ロック感覚も導入した新世代のファンキー・オルガン・ジャズ

 


ディルク・シャッド・オルガン・トリオ / Time To Change

ケルンを拠点に活動するキーボード奏者、Dirk Schaadtがジャズ・オルガンに的を絞った1枚が登場しました。彼はこれまでマリア・グレン、シスター・スレッジらと共演。ロック・バンド“AC/DC”の「地獄のハイウェイ」のインストゥルメンタル・カヴァーはケルンのクラブ・シーンから火が付き、ヨーロッパやアジアのDJにもプレイされるようになりました。このアルバムでは従来のポップな一面をそのままに、曲によりゲストを加えながらグルーヴィーなオルガン・ジャズを演奏しています。ギターのMartin Feskeの卓越したセンスにも注目です。

ナット・ゴネラ:The Young Nat Gonella 1930-1936
1930-36の彼をまとめた1作

 


ナット・ゴネラ / The Young Nat Gonella 1930-1936

ナット・ゴネラはロンドン北部のイズリントンで生まれ、恵まれない子供たちのための学校へ通い、そこでコルネットの演奏を始めました。その後、プロとしてのキャリアは、1924 年にアーチー・ピット(Archie Pitt)のBusby Boy’s Bandに参加したのをきっかけに始まりました。バンドでの 4 年間で、彼はルイ・アームストロングとディキシーランド・ジャズ(古典ジャズ)の音楽に出会い、アームストロングのソロを書き写し、懸命に暗記しました。
1931年にロイ・フォックス(Roy Fox)と短期間共演し、翌年、フォックスの元ピアニスト、ルー・ストーン(Lew Stone)がバンドを率いるようになっても、バンドに残りました。ストーンのバンドで彼は名声を確立しました。1932年、ルイ・アームストロングがロンドンを訪れた際、ゴネラはブージー・アンド・ホークス(Boosey & Hawkes)の楽器店の店員に懇願し、クリーニングのために店に置いてあったアームストロングのトランペットを届けることを許され、彼を出迎えました。アームストロングは、彼の好意を高く評価し、そのきっかけで2人は友人となりました。

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