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コラム

ボス・テナーと呼ばれたジーン・アモンズ

ジーン・アモンズ(Gene Ammons、1925年4月14日 – 1974年8月6日)
テナー・サックス奏者のジョシュア・レッドマンに多大な影響を与えたと言われ、彼自身は、ベン・ウェブスターやレスター・ヤングからの影響を受けています。
デクスター・ゴードンやソニー・スティットと共に、テナー・サックスの発展に努め、特に彼の演奏には、チャーリー・パーカーの半音階技法やリズムの多様性が如実に現れています。
ブルースやR&Bといったジャンルの音楽も他のミュージシャンに比べて積極的に取り入れており、1950年代のソウル・ジャズは、アモンズが誕生、発展に関わったとも言われるほど。
60年代後半にはクラブ・サイドからも人気の最高峰のジャズ・ファンク「JUGLE STRUT(ジャングル・ストラット)」という大ヒットを放ちました。
豪快なプレイと親分肌の人柄でボス・テナーと呼ばれた彼の作品をご紹介します。

目次

サイドメンの快演も光る、アモンズ・ジャム・セッション傑作集


 

サイドメンの快演も光る、アモンズ・ジャム・セッション傑作集

Complete Recordings

シカゴ出身、その豪快なプレイと親分肌の人柄でボス・テナーと呼ばれたのがジーン・アモンズです。残念ながら1974年に亡くなってしまいましたが、そのブルース・フィーリングにあふれた演奏は今なお人気が高く、ブラック・ミュージック・ファンからも絶大な支持を得ています。このCDは彼が50年代後半にリーダーを務めたジャム・セッションからのセレクションで、『Blue Gene』、『Groove Blues』、『The Big Sound』からの全曲に、ボーナス・トラックも加えた、贅沢このうえない2枚組です。アルト・サックスを吹くジョン・コルトレーン、『レフト・アローン』のレコーディングを控えたマル・ウォルドロン(ピアノだけではなくアレンジも担当)等、参加メンバーも極上です。

ボス・テナー、アモンズの名物ジャム・セッション・シリーズ第1弾


 

ボス・テナー、アモンズの名物ジャム・セッション・シリーズ第1弾

Complete Recordings – Jammin’ With Gene

名ブギウギ・ピアニスト、アルバート・アモンズの息子として生まれ、10代の頃からテナー・サックス奏者として活躍。ウディ・ハーマン等のオーケストラにも在籍し、60年代後半には「ジャングル・ストラット」という大ヒットを放った巨星がジーン・アモンズです。このCDは、50年代の彼のライフワークというべきジャム・セッションをまとめた2枚組。とくに若きジャッキー・マクリーン、マル・ウォルドロンをフィーチャーした演奏にスポットが当てられています。オリジナル・アルバム『Jammin’ with Gene』、『Funky』、『Jammin’ in Hi-Fi』の全曲に加え、ボーナス・トラックとしてデューク・ジョーダンがピアノを弾いた『The Happy Blues』からのパフォーマンスが収められているのも嬉しいですね。

黄金のテナー・コンビのソウルフルな快作を2イン1


 

黄金のテナー・コンビのソウルフルな快作を2イン1

Boss Tenors In Orbit! / Soul Summit

デクスター・ゴードン&ワーデル・グレイのコンビと並び称されるサックス・チームがジーン・アモンズ&ソニー・スティットのコンビです。ゴードン&グレイはグレイが若くして亡くなったため短命に終わりましたが、アモンズ&スティットは断続的ながらも20年以上に渡ってサックス・バトルの醍醐味を多くのジャズ・ファンに伝えました。このCDには彼らが60年代に残した「BOSS TENORS IN ORBIT!!」と「SOUL SUMMIT」がカップリングされており、オルガンを加えたアーシーな編成をバックにした、ブルース・フィーリングいっぱいのプレイを楽しむことができます。普段アルトを吹くことが多いスティットも、ここではテナーをメインに演奏。ツイン・テナーによる、厚みのあるサウンドが痛快です。

黄金の2テナー・コンビの再会セッションを2イン1


 

黄金の2テナー・コンビの再会セッションを2イン1

Blues Up & Down – Boss Tenors & Dig Him

1950年に「ブルース・アップ・アンド・ダウン」が大ヒット。いわゆるテナー・バトル・ブームをリードしたのがジーン・アモンズとソニー・スティットのコンビです。その後、別々の活動に転じたふたりですが、1961年に再会。アモンズの故郷、シカゴで「Boss Tenors」と「Dig Him」というアルバムを吹き込みました。それをカップリングしたのが、このCDです。スティットはアルト・サックスの名手としても知られていますが、ここでは1曲を除きテナーに専念。50年代よりもさらに深みを加えた2テナー・サックスのコンビネーションを楽しむことができます。太く逞しい音色のアモンズ、繊細でよく歌うスティット。ふたりの持ち味の違いも、聴き所のひとつです。

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