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コラム

MICHEL SARDABYの魅力を再発見 -PART4-

全16回のうち、PART1では第13回目から16回目までをお届け。じっくりお楽しみ下さい。

目次

第十三回は、ジャズの偉人達が残した鉄板作品をサルダビータッチで奏でる[Plays CLASSICS AND BALLADS]です。

前回の[INTENSE MOMENT]のサイドメンは、近年の気心の通い合うパリ在住の友人でしたが、ニューヨークとなるとパリ以前で旧知の最も気心が通い合うバスター・ウイリアムス(b)、ベン・ライリー(ds)のトリオということになります。しかも、ベンは、永年の親友サルダビーに、当時超売れっ子の録音エンジニア/ジム・アンダーソンを、さり気なく敬意を表して確保していました。文句の点けようもない作品に出来上がるのは、当然です。
尚、ジャケット写真は、ヴェルサイユ宮殿の中庭でのスナップ写真を当時のスイス人の奥様ヴェロニックさんより、提供いただきました。

第十四回は、8日間通い詰めたお礼にとAVATAR STUDIOの受付嬢の名前[Karen]をタイトルにした作品。

 

予てより若手のRueden Rogers (b) ,Dion Parson(ds)請われていたニューヨークでのレコーディングの話が急浮上した。丁度、ひょんなきっかけでニューヨークのAVATAR STUDIOのオーナーと知り合った。
すぐ近くに絶品の蒸エビを食べさせる中華レストランのオーナーと親しくなり(いやあ、オープンの午後5時を待ちわびて、一週間通い詰めると親しくなるのは当たり前)、3〜4日後大雨が降り、ホテルまでBlack SaintのプロデューサーGiovanniと二人で雨宿りに入ったのが、AVETAR STUDIO。その時、このAVATAR STUDIOが、不条理にも疑惑のレッテルを貼られたジャコ・パストリアス/ボリディ・フォー・バンズ(SSCD-8001)が録音された元POWER STUDIOだと聞かされびっくり仰天。これも何かの縁だと、このスタジオをサルダビーに提供した。ジャコがレコーディングした当時のエンジニアも数人おりその当時ののまま保存されており、年代を感じられる素晴らしい音色を醸し出している。
サルダビーらはAVATARの虜になり8日間通い続けた。その成果が、本作品[KAREN]です。

第十五回は、遂に、サルダビードラマの完結版ともいうべき[At home]Tribute to my father になりました。

 

青年時代をニュー浴で無我夢中で過ごし、その後パリを終の棲家として晩年を迎えようとし始めた頃、自己の感性を支えているルーツは、一体何かを、父が愛用していたマルティニックから取り寄せたピアノに、生まれ育った実家の原風景を辿りながら毎日問い始めました。その答えが、今回ご紹介する[At home]サブタイトルTribute to my fatherです。
当初、タイトルは、[My Genealogy][The Pedigree]という「系図」でしたが、特にPedigreeは、犬の餌「ペリグリー・チャム」が大流行していて、却下され、[At home]に落ち着きました。ジャケット裏には、今サルダビーが愛用しているピアノの前に、厳格な父が映っています。ジャケット内側には、父母の写真、表ジャケット左側には、サルダビー家の家紋があります。サルダビー家の誇りを感じます。
(サルダビー家のルーツに想いをはせて。。。レコーディングは、モンマルトルの自宅。ジャケット写真撮影は、娘のパトリッシアです。)

第十六回は、Michel Sardaby Trio / Night In Paris LIVE です。

 

今回は、パリを挙げて、70歳を迎えたサルダビーとジャズ誌「jazz hot」の70周年を祝し、
頑固一徹レコード店「Paris Jazz Corner」が、企画しUNIVERSAL MUSICFRANCEが協賛してくれました。
さあ、盟友John Betsch, Reggie Johnsonと共に、そうサンジェルマン通り辺りで小粋にパリの夜を楽みませんか。

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